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少し前になるけど、なんとなく筑波に行ってみた。 「つくばエクスプレス」というやつに乗ってみたいという気持ちと、これまたなんとなく久々につくばセンタービルでも見に行こうかと。。 もう10年以上前に友達と車で行って以来で、当時は「つくばエクスプレス」が開通していなかったので、えらく遠い地のようなイメージがあった。 筑波には建築以外に自分の興味を引く物はなく、今回も「つくばエクスプレス」がなかったら、絶対に「なんとなく」で行く事はなかったろう。 ―――――――――――――――――――――――――――――― ミケランジェロが設計した、イタリアのカンピドリオを模した広場を中心に構成された「つくばセンタービル」は1983年に竣工した磯崎新さんの大作でポストモダン建築の代表作でもある。 細部のデザインには近世の大建築家C.N.ルドゥーから引用したオーダーや、図学を駆使した目地割付のデザインなど、建築的なロジックで構成された知的な印象を受ける。 その反面、ショッピングモールが広場を取り囲むように構成されている為、看板広告やオーニングテントが後で付けられていたりと、やや俗っぽい印象も拭えない。 前に訪れた時は、それが少し残念だったけど、今回は、むしろそれが逆に心地よかった。 考えてもみれば、竣工当時最新の話題作であっても、完成から25年近くも経てば二昔ぐらい前のデザインとなっていても当然で、こちょこちょといじられていた方が自然と言えば自然。 設計者の力点が広場、つまり人の集まる所に置かれているのであれば、人の手によって俗っぽく触られていくのもひとつ。ではないのかとも思う。 あんまり気取った雰囲気の場所には、誰でも気軽に。。。とはいかないのも事実だし。。。
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